世界の森林産業に到来している大規模な投資サイクル

キース・バルター
マネージング・ディレクター、エコノミック・リサーチ

メアリー・エレン・アロノー
ディレクター、森林経済担当

2021年第2四半期(4~6月期)の森林投資動向について、本稿ではマニュライフ・インベストメント・マネジメント・グループのリサーチ・プロフェッショナルが、世界の主要林産地域における製材、木製パネル、パルプの生産設備への投資の著しい増加に関して考察します。

市場と政策の動向が歩調を合わせつつあることを契機に、世界の複数の主要林産地で無垢材製品やパルプの工場の新設が急増し、生産能力が拡大しています。こうした生産基盤の拡大に伴い、このような地域では木材需要の増大が見込まれます。さらに、最新鋭の大規模生産設備が新設されることで、こうした林産地の競争力は強化され、市場サイクルに対する木材市場の耐性が高まります。

無垢材製品の場合、建築資材の需要増大とともに、この2年半における収益性の向上が企業の活動に影響を与えています。2017年から2018年に良好であった収益性は、2019年に製材と木製パネルの価格が調整局面に入ったことから低迷したものの、2020年から2021年上期にかけて価格が反転し過去最高に達したことで回復し、2021年の新規の生産能力拡大につながっています。今後10年間に米国の住宅建設がさらに増加するとの予想から林産品セクターの業績は好調で、設備投資の新たな波が到来しています。58億米ドルの資金が同業界に流入しており、森林コンサルティング会社Foriskは、2021年の北米における設備投資は前年を29%上回ると予想しています1

林産品企業の業績は軒並み改善
北米の大手林産品企業の利益成長率の推移(前年比)

A line chart showing the performance of the North America forest products index, growing since 2009 to new heights in recent months.
出所:マニュライフ・インベストメント・マネジメント・ティンバー・アンド・アグリカルチャー(MIMTA)、2021年9月。北米林産品指数は、北米の大手上場林産品企業の利益成長率を時価加重した指数。2021年の指数は2021年6月30日までの数値。

北米での新規投資は大半が米国南部に集中しており、テキサス州、アラバマ州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、ジョージア州、ルイジアナ州、ミシシッピ州で大型プロジェクトが進行しています。米国南部に建設される製材および木製パネルの生産能力の拡大に伴い、サウザンパイン材の需要増大が見込まれますが、こうしたプロジェクトを実施している企業への影響は一様ではないと見られます。業界全体の生産能力拡大によって、製材および木製パネルの価格上昇は落ち着き、株式市場は、配当増額や自社株買いによる株価上昇によって株主に価値を還元する代わりに、製材工場新設への投資を決定した経営陣の判断を疑問視する可能性もあります。米国南部では製材工場新設のグリーンフィールド投資に加え、企業は既存工場の改築と最新設備への更新も行っています。

米国南部の針葉樹材向けのプロジェクトに加え、構造用木製パネル、配向性ストランド・ボード(OSBパネル)、マスティンバー製品(直交集成材、CLT)へも多額の投資が行われています。OSBパネル生産は伝統的な住宅建設市場を対象とし、米国南部、五大湖沿岸州、カナダ東部、ブリティッシュコロンビア州で新規プロジェクトが発表または開始されています。こうしたOSBパネルのプロジェクトによって、北米におけるOSBパネルの総生産能力は2020年から2025年までに少なくとも6%拡大すると思われます。

CLTをはじめとするマスティンバー製品は比較的新しい建築資材で、これまでコンクリートや鉄骨を使用していた高層住宅、住宅以外の建築物、公共施設などの建設プロジェクトにおける活用が注目されています。CLTは木材製品の新たな需要層となる可能性を秘めており、コンクリートや鉄骨よりも炭素排出量が少ない製品を使用したい、耐用年数が長い木材製品の炭素吸収能力を活かしたいという需要に支えられています。北米ではオンタリオ州とアーカンソー州でCLTプロジェクトが発表され、今年稼働しました。ニュージーランドでは国内初のCLT工場が建設され、年内に稼働を開始します。オーストラリアは国内初のCLT工場を建設し、2023年に操業を開始する予定です。この他にも中欧、ドイツ、オーストリア、チェコ共和国でマスティンバー製品の生産設備が新設されています。ドイツ2、オーストリア、スイス、チェコ共和国を合わせたCLT総生産能力は2022年までに2百万立方メートルに達すると予想されます3

世界のパルプ・セクターも生産能力の大幅な拡大局面に入り、この拡大傾向は2020年代にわたって続く可能性があります。2017年と2018年のパルプの高値と好調な収益性を背景に数カ所の製材工場が拡大計画を策定し、今年末に操業を開始する予定です。製紙・林産品の調査会社Fastmarkets RISIは、2025年までの操業開始が予定されている世界の43件の市場パルプ生産能力拡大プロジェクトを追跡しており、これは2,270万トンの新規生産能力に相当します4。また、ブラジル、チリ、ウルグアイにおける3件の漂白クラフト・パルプ(BHK)生産プロジェクトが2023年までに稼働し、新たに合計で正味330万トンの生産能力が追加される予定で、これは現在の世界の広葉樹市場(紙/板紙と統合されていない)のパルプ生産能力の約4.5%に相当します5

中南米が牽引する世界市場パルプ生産能力の拡大

Bar chart to demonstrate the growth in world market pulp capacity, led by Latin America, which has increased its share versus North America, Western Europe, Eastern Europe, and others.
出所:Fastmarkets RISI、2021年7月

南米の3件のプロジェクトの中で最大規模を持つブラジル・サンパウロのプロジェクトは2021年第3四半期のBHK生産能力が280万トンで、2022年末までフル生産を行う予定です6。チリのプロジェクトは2021年第4四半期の稼働開始を予定しており、既存のBHK生産ラインを新しい生産ラインに交換し、生産能力は130万トン近く増強されます。3件目のプロジェクトは、ウルグアイのパソ・デ・ロス・トロスに建設される生産能力210万トンのBHK生産工場で、間もなく稼働開始予定です。これら3つの最新鋭工場には、成長の速いユーカリの木材が供給されます。新規の生産拠点はほぼすべてが北米や西欧以外に立地しており、今後、市場パルプの国際取引の舞台は、競争力のある繊維価格や人件費、有利な為替レートに加え、大規模で高効率な工場の恩恵を受ける新規の低コストの生産者に有利に移行していくと思われます。

近々稼働開始予定の南米の3件のプロジェクトの他にも、世界各地で大型のパルプ工場建設プロジェクト(大半は紙/板紙生産設備と統合)が計画および初期建設の段階にあります。中国南西部では、湖北省荊州市のパルプ/板紙工場の新規建設によって、今後2年間にパルプ生産能力は年間55万トン拡大し、広西チワン族自治区梧州市では、年間367万トンの総生産能力を有するパルプ・紙・板紙工場の新規建設が今後4年間にわたって2段階のフェーズで進められる予定です7。さらに、年間生産能力80万トンのBHKの生産ラインが2021年末に稼働を開始する予定です8。ロシア北西部では、クラフト・ライナーボード紙を生産するバージンファイバー容器用板紙の生産工場の建設が始まり、2027年までに年間生産能力は70万トンになる見込みです。Fastmarkets RISIは、2020年から2025年までの間に世界のパルプ生産能力は13%増加し、8,500万トンに達すると予想しています9

グローバル市場の機会と課題

現在生じている無垢材製品とパルプの両セクターへの資金流入の波は木材需要に好影響を与え、工場新設の投資資金が流入している地域の森林投資リターンにプラスとなる可能性があります。米国南部で進行中の製材、木製パネル、マスティンバーの大規模な生産能力拡大によって、製材用の原木の需給は大幅に引き締まり、原木価格の上昇を下支えする可能性があります。また、パルプ生産能力拡大で世界的な競争は一段と激化し、新しいパルプ工場に原木を供給する森林の市場見通しは良好である一方、旧式の小規模で高コストの工場に依存するパルプ材の供給元は苦戦を強いられると思われます。幅広い林産品と地域で市場が大きく変化する中、森林投資家は機会を見極め、潜在的なリスクを明確に把握する必要があります。

製材価格の上昇はピークに達し、住宅着工件数の勢いは鈍化
米国の四半期ごとの住宅着工件数と米国の針葉樹材のコンポジット価格

A chart demonstrating that lumber prices have grown to record levels in the the second quarter of 2021, fuelled by renewed housing starts in 2020.
出所:ランダム・レングス、2021年9月19日。米国国勢調査局、2021年6月。米国住宅着工件は戸建て住宅と集合住宅の着工件数を含む。製材価格はランダム・レングス。

製材価格は第2四半期に過去最高値に達し、四半期の平均が1,241米ドル/MBF(1,000ボードフィート)と、前年同期比197%の上昇となりました。2020年の工場閉鎖やサプライチェーンの混乱による在庫の減少に、住宅の改築や新規建設の需要増加が重なり、製材価格の上昇に拍車がかかりました。7月と8月に週平均製材価格は調整されたものの、第3四半期末までに大きく反転することが予想されます。住宅建設のペースは、建設資材の在庫と労働力不足が足かせとなり、第1四半期に達したサイクルのピークから第2四半期には鈍化しました。住宅着工件数は季節調整後の年率で2021年第1四半期の159.9万戸から第2四半期には156.8万戸に減少しました。

オーストラリア:住宅着工件数の増加にともない、製材価格が上昇
オーストラリアの針葉樹材価格と原木価格(豪ドル建て)、住宅建築許可件数

A bar chart showing the growth of housing demand in Australia continuing into the second quarter, with Australian pine saw timber in high demand.
出所:オーストラリア統計局、2021年6月。KPMG、2020年12月。Indufor Asia Pacific (Australia) Pty Ltd、2021年6月。オーストラリアの四半期別住宅建築許可件数はオーストラリア統計局による公表。製材価格指数は針葉樹構造用製材価格(機械等級区分パイン材MGP 10 90x35x4800を60%、MGP 10 70x35x4800を40%組み合わせた価格)を使用、Indufor Asia Pacific (Australia) Pty Ltdが公表。原木価格の指数は、Australian Pine Log Price Indexのラジアータパインの国内原木価格を用いて算出。原木価格は中径材および小径材の平均価格。

オーストラリアでは第2四半期に旺盛な住宅需要が続き、民間住宅建設は4四半期連続で増加しました。堅調な住宅建設を受け、針葉樹材の需要と価格は上昇し、オーストラリアのパイン材に対する底堅い需要が生まれました。

2021年は米ドルのボラティリティの高い状況が続く
米ドルとコモディティ通貨の四半期為替レート

A chart to demonstrate the continuing volatility of the U.S. dollar versus the currencies of other major commodity-producing countries.
出所:Macrobond、2021年6月

米ドルは第2四半期に小幅下落し、エネルギー市場の回復で強含んだカナダドルに対して1.5%の下落となりました。ブラジルレアルは、世界のコモディティ市場の上昇と同国のGDP成長を反映して、第2四半期初めに予想を上回る上昇となりました。オーストラリアドルは、足元の対米ドルでの下落基調が第2四半期も続いたものの、オーストラリア準備銀行が7月初めにテーパリングを進める暫定措置を講じたことから、若干戻しました。米ドルはニュージーランドドルとチリペソに対しても小幅上昇しました。世界的に経済活動が再開し、効果的なワクチン接種が進む中、ほとんどの通貨で金利が緩和的であることから、2021年は米ドルのボラティリティの高い状況が続くことが予想されます。

ニュージーランドのラジアータパインを筆頭に世界の針葉樹材の価格は上昇
針葉樹材の地域別原木価格

The chart shows global softwood sawtimber prices continuing to moving higher since 2020, led by New Zealand but also increasing for the U.S. Pacific Northwest, U.S. South, and Australia.
出所:Fastmarkets RISI、Timber Mart-South、ニュージーランド第一次産業省(NZMPI)、2021年6月。KPMG、2020年12月。米国太平洋岸北西部の針葉樹材の四半期の原木価格は、Fastmarkets RISIが公表するLoglinesを参照。加重指数は、国産ダグラスファー(製材所分類#2を47%、#3を53%)を50%、およびホワイトウッド(製材所分類#2を47%、#3を53%)を50%組み入れ、MIMTAの情報に基づく収穫および輸送費用を控除して算出。米国南部価格はTimber Mart-Southが公表(サザンパイン材が60%、中径材が40%)。オーストラリア国内向け価格は、KPMG Australian Pine Log Price Indexのラジアータパイン国内原木価格を用いて算出。原木価格は、中径材および小径材の平均価格を1立方メートル当たりの米ドルに換算した数値。ニュージーランド産ラジアータパイン輸出価格はNZMPIが公表するグレードA、K、Jの丸太価格を組み合わせ、MIMTAの情報に基づく収穫および輸送費用を控除した数値を米ドルに換算。

米国太平洋岸北西部、米国南部、オーストラリア、ニュージーランドの世界の4つの木材市場で製材の原木価格が上昇しました。ニュージーランド産輸入ラジアータパインの原木価格は第2四半期にかけて急騰し、最高値を更新しました。中国からの旺盛な需要と、競合市場で中国のバイヤーが入手できる手頃な価格の針葉樹製材の供給が限られていることから上昇傾向は継続しています。米国西部のダグラスファー材の価格は第2四半期に4.4%上昇し、同地域では4四半期連続で価格が上昇しました。オーストラリアでは第2四半期に旺盛な住宅需要が続き、民間住宅建設は4四半期連続で増加しました。堅調な住宅建設を背景に、針葉樹材の需要と価格は上昇しており、オーストラリアのパイン材に対する底堅い需要につながっています。

米国南部では、針葉樹材の原木価格はまちまちの動きとなりました。西部湾岸地域では雨天が伐採業務の障害となった一方、中部大西洋岸地域では新規および既存の製材所での増産により原木価格は上昇しました。森林と製材所の両方で労働力と輸送がひっ迫し、サプライチェーンの混乱が続き、市場では引き続きボラティリティが上昇しました。

第2四半期の森林投資のキャッシュイールドは過去4年平均を上回る
米国森林投資のキャッシュイールド(年率、%)

A line chart that shows timberland cash yields above the four-year average in the second quarter of 2021.
出所:米国不動産投資受託者協会(NCREIF)およびMIMTA、2021年6月。キャッシュイールドは、NCREIFが公表。キャッシュイールドは米国南部を60%、米国西部を40%組み入れて算出。

米国の原木価格が上昇し、地域の製材所からの需要が増加したことを受けて、供給可能な森林は収穫量を引き上げたため、第2四半期に森林投資のキャッシュイールドは年率3%となりました。

第2四半期にプライベート市場の森林評価額は増加
米国南部の森林評価額の推移

A line charts that show some appreciation for U.S. South private timberland in the second quarter, against a slight depreciation for public markets.
出所:NCREIF、MIMTA、2021年6月。上場株式の価値は、森林集約度が高い上場企業5社の南部相当エーカー(SEA)当たりのMIMTAによる森林企業価値(TEV)を、NCREIFのデータベースに基づき算出した1エーカー当たりの南部森林評価額と比較して算出。TEVは総企業価値(時価総額と有利子負債の簿価)から加工施設、その他の森林以外の資産、事業以外の運転資本の推定価値を控除した金額で四半期ごとに算出。SEAは当該地域のNCREIFの1エーカー当たりの価値(米ドル)を使用し、様々な地域における企業の森林保有資産を、同等の市場価値を有する南部の森林の面積に換算。MIMTAはNCREIFのTimberland Property Indexの参加メンバー。同指数は、参加する資産運用会社が保有するすべての適格物件を報告することを義務付けている。当データは資産の売買を勧誘するものではありません。

プライベート市場における米国南部の森林評価額は第2四半期に上昇しましたが、公開市場では小幅に下落しました。上場市場における米国南部の森林評価額は、2021年第2四半期に前期比5%の下落となった一方、前年同期比では33%上昇しました。プライベート市場における米国南部の森林評価額は2021年第2四半期に前期比0.3%上昇し、前年同期比では0.7%の低下にとどまりました。

  1.  “Capital Investments in the Forest Industry”、FORISKブログ、2021年5月25日
  2.  “Companies are investing more”、Timber-Online.net、2021年4月15日
  3.  “CLT capacity expected to double until 2022”、Timber-ONINE.net、2020年6月11日
  4. Fastmarkets、2021年7月29日
  5. Fastmarkets RISI、2020年6月19日
  6. Fastmarkets RISI、2020年6月19日
  7. Fastmarkets RISI、2020年6月19日
  8. Fastmarkets RISI、2020年10月
  9. Fastmarkets RISI、2020年7月

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